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こちらブルームーン探偵社
Moonlighting【Gunfight at the So-So Corral】

製作■グレン・ゴードン・キャロン
脚本■デヴィッド・ブレークニー
アメリカ■1985年
CAST
デイヴィッド・アディソン/ブルース・ウィリス
マディ・ヘイズ/シビル・シェパード
STORY
仕事のない探偵が強引にとってきた仕事は、フォーリーという男の自分の息子を探して欲しいという依頼だった。苦労してやっと見つけ出すが、その男は自分の父はすでに死んでいるという。
ブルース・ウィリスの出世作であるこの作品の1話目(プロローグをふくめて2話目)にティムが登場。
感想
ティム・ロビンスは冒頭に登場し、若さあふれる役をドタバタと演じています。さして重要な役ではないものの、顔もはっきりでてくるし、逃げの演技がなかなか上手。ストーリーはたわいもないが、デイヴィッドとマディの大人の男女の会話がこのドラマの大きな魅力のひとつで、その点では数々の名探偵ドラマものと少し違った印象があります。




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世にも不思議なアメージングストーリー6 【鏡よ、鏡】
Amazing StoriesY【Mirror,Mirror】
監督■マーティン・スコセッシ
脚本■ジョセフ・ミニオン
アメリカ■1986年
CAST
ジョーダン/サム・ウォーターストン
カレン/ヘレン・シェーバー
STORY
スピルバーグが総指揮する連続短編のうちの一作。監督は、かのマーティン・スコセッシ。主役のサム・ウォーターストンはウッディ・アレンの作品でもおなじみ。
ホラー作家ジョーダンはある時から自分が生み出した怪物を鏡の中にみるようになる。どこに行っても鏡ごしに映るその姿におびえる。恋人カレンは彼をなんとか助けようとするが…。
感想
最後までみてもどれがティムだか確信が持てない…それほど少しの出演だし姿を変えています。画像はあえておきません。ご自分の目で確かめて下さい。この2年後にはスーザンと出会うんですね。駆け出しの俳優で、まだこの先の自分の運命を知らないこの頃のティムに(まだ食えなくてバイトもしてたはず)「数年後に人生を変えるような素晴らしいパートナーと出会うよ。イヒヒ…」と耳打ちしてあげたくなりました。


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サベイランス-監視-/Antitrust
監督■ピーター・ホーウィット
脚本■ハワード・フランクリン
アメリカ■2001年
CAST
マイロ/ライアン・フィリップ
ゲーリー/ティム・ロビンス
アリス/クレア・フォラーニ
リサ/レイチェル・リー・クック
STORY
天才プログラマーのマイロは巨大コンピューター会社の社長ゲーリーに誘われナーブに入社する。ところが友達テディがプログラムを完成させた直後、何者かによって殺されたことなどから段々ナーブに不信感を抱くようになる。彼はナーブ内部を調べ始めるが…。
感想
1974年生まれと年齢のわりに若く見えるライアン・フィリップが主人公。普通に格好いいので天才プログラマーにはちょっとみえないところもあるが、ゲーリーとの戦いがアクションや暴力ではなく、コンピューターであることが面白かった。ティム・ロビンスはビル・ゲイツ風の巨大コンピューター会社のトップを演じ、ボタンダウンのシャツを着てメガネをかけ、ポテトチップスをかじりながら社内をうろうろしている。経営者としての苦悩や司法省との攻防戦に苛つきを見せることがある一方、時おりのぞかせる稚気たっぷりの表情などが、子供っぽさを内蔵した多面性を持つ複雑なキャラクターであることを表している。弱さや子供っぽさをはらんだ天才であり、冷酷な経営者でもあるゲーリーの微妙な心の波をティムはリアルに演じ、巧さが際立っています。ストーリーとしてはありえそうなところとありえないところとが混在しており、結末もゆるい。人物描写も徹底しておらず描き方が足りないと感じるし、映画としての完成度は高くないが、2時間を何も考えずに気楽に観るのであれば十分楽しめるように思います。また全体としてライアン他クレア・フォラーニ、レイチェル・リー・クックなどを起用し、若い層にもアピールする映画になっています。

オフィシャルサイト




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キャデラック・マン/Cadillac Man
監督■ロジャー・ドナルドソン
脚本■ケン・フリードマン
アメリカ■1990年
CAST
ジョーイ・オブライエン/ロビン・ウィリアムズ
ラリー/ティム・ロビンス
ティナ/パメラ・リード
STORY
カーセールスマンのジョーイは離婚後、数人の女性と関係している。リストラで首になるかもしれないと熱心に仕事をしていたが、そんな時妻の浮気を怒って妻の職場であるカーショップにラリーがバイクで乱入。機関銃を乱発し錯乱するラリー。その場にいた客やジョーイを始めとする社員は人質となり、いつしかカーショップの周囲を警察が囲む。しかしその後どうしていいか分からないラリーのイニシアチブをとることになってしまうジョーイだった。
感想
コメディの要素もあるが群像劇でもあり、良くも悪くも個性的な人々、様々な人種がアメリカの視点で誇張されて描かれる。この時のロビン・ウィリアムスの演技はやり過ぎず比較的押さえたものになっていて、個人的にはそれが良かった。セールスマンの職業病である口のうまさが思わぬ場面で役立ってしまうのだが、実際アドリブも多かったらしいセリフ回しはさすが。
ティムはこの当時にしてみれば準主役でかなり大きな役。80年代〜91年頃までのティムは、頭は弱いが根は悪くない男という設定がとても多いが、それにはやはりこの童顔が随分役立っているように思える。憎めないバカにみせるのにこの童顔は効果的だ。


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トップガン/TopGun
監督■トニー・スコット
脚本■ジム・キャッシュ
アメリカ■1986年
CASTマーヴェリック/トム・クルーズ
チャーリー/ケリー・マクギリス
アイスマン/ヴァル・キルマー
グース/アンソニー・エドワーズ
キャロリー/メグ・ライアン
STORY
米海軍航空隊基地でエリート中のエリートを育てる養成学校が舞台。仲間の死や挫折を体験しながら成長する訓練生の過程を描く。映画音楽も当時ヒットした。
感想
非常にアメリカ的な映画。主演のトム・クルーズはとてもアメリカ的な俳優だから、この役にぴったり合っている。戦闘機にバイク(それに金髪美女)と、メカ好きの血が騒ぎそう。ストーリーに特筆するところはないので、これは戦闘機のアクロバティックな空中戦やこの中で流れる音楽を好む人向きの作品でしょう。出演俳優達が予想外に豪華で「あ、この人も出てる!」という発見する楽しみもある。ティム・ロビンスが軍人役で、今となってはあり得ない配役。今後こういった役につくことは絶対にないだろうから、ちょっとした役だが貴重な姿とも云えそう。20代のティムは今振りかえってみるともしゃもしゃ頭でどうも野暮ったいと感じることが多い中、この役では軍人ということもあり短髪でとっても爽やかです。


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テープヘッズ/Tape Heads
監督■ビル・フィッシュマン
脚本■ビル・フィッシュマン、ピーター・マッカーシー
アメリカ■1988年
CAST
アイヴィン/ジョン・キューザック
ジョッシュ/ティム・ロビンス
サマンサ/メアリー・クロスビー
ブリンダ/ケイティ・ボイヤー
STORY
警備員のアイヴィンとジョッシュは幼なじみ。ジョッシュの誕生日に警備中のビル内でパーティ騒ぎをして首になる。アイヴィンの提案で2人はミュジックビデオを撮る商売をすることになるが、ひょんなことから大統領選に立候補のマート議員の醜態が映ったビデオを渡されてしまう。バンドの遺作となったミュージックビデオが話題をよび、一躍有名になる2人。いっぽうビデオをネタに議員をゆすろうとする女ゴシップ屋サマンサ、ビデオを手に入れようと部下を送り込むマート議員。テープを巡り、騒動に巻き込まれるアイヴィンとジョッシュだが…。
感想
MTVが流行りだした80年代の映画。監督はMTVを撮っていた人でこれが映画の初監督作。時代性が大きく反映されているため、今観ると多少厳しいと感じるところもありますが、慣れてしまえばそれぞれのエピソードがバランスがよく配置されているコメディです。とにかく若い頃のジョンとティムのコンビ、それだけでも観ていて嬉しくなりました。
長くてくるっとした昔の少女漫画的まつ毛とオールバックにヒゲにくわえタバコのジョン・キューザック演じるアイヴィンは詐欺師風で相当の怪しさ。それに対するジョッシュ役、ティム・ロビンスはメガネをかけ、やや気弱な現実主義者。対照的な2人だが、カメラを回すのはジョッシュ、営業とマネージメントはアイヴィンが担当し、二人三脚で「ビデオエース」を始める。2人はスワンキーモーズという20年前のスターが好きで、よく2人で踊るシーンが出てくる(果たしてダンスといえるしろものかは微妙ですが)。ステップが軽やかなジョンに対し、ティムは大きな体でぎこちないのが、らしくて可愛らしい。また、酔っていないか確認するために2人がアルファベットを逆に言わされるシーンは見もの。遺言ビデオを依頼した老人にダメ出しをする様子や、カメラをのぞくティムの様子は後の監督ティム・ロビンスと重なり、興味深く観てしまいました。
MTVの撮影中、ジョッシュが演奏しているバンドの上からペンキを落とし、アイヴォンが羽を飛ばし、その上花火まで…ちょっとやりすぎで「ドリフのコントみたい」と感じた途端に凄く可笑しくなった。そういう目でみると遺言ビデオを撮るシーンもやけにドリフっぽい。
劇中、色々な種類の音楽が出てきますが、気に入ったのはスワンキーモーズに出会うシーンで、後ろで演奏しているバンド(この映画の音楽担当、フィッシュボーン)。かっこいい!


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ミス・ファイヤークラッカー/Miss Firecracker
監督■トーマス・シュラム
製作■フレッド・バーナー
原作/脚本■べス・ヘンリー
アメリカ■1989年
CAST
カーネル/ホリー・ハンター
エレイン/メアリー・スティーンバージェン
マック/スコット・グレン
ベルモント/ティム・ロビンス
STORY
みんなに馬鹿にされているカーネルはミス・ファイヤークラッカーの1位になって車に乗ってパレードするのを夢みている。コンテストに参加するために髪を赤く染めて予選へ。従姉妹で一緒に育ったエレインは元ミス。コンテストのゲストに呼ばれた際、離婚を決意しそのままカーネルの住む家にいる。その弟ベルモントも転がり込む。そしてコンテスト当日…。
感想
まだ観ていない方への配慮として一部白い文字にしました(下から5〜6行目部分)。白い部分をドラッグすると字がみえます。お手数ですが全部読まれる方はその部分をドラッグしてお読み下さい。

正直カーネルという女性は感情の揺れが激しくて苦手なタイプだったのですが、周りをとりまく人々がうまく絡んでいき、家族愛や友情や男女の愛といった様々な形の愛情を描く人間模様のドラマになっています。小さな南部の街の一大イベントであるフェスティバルをピークに、何かを抱えながらも自分の生きる道を模索する人々を映し出します。
ティム演じるベルモントは一見乱暴だが同時に繊細な部分を併せ持ち、そこが彼の魅力になっていてなかなか奥の深い人物。。エレインとベルモントは長いこと母に抑圧されていたようで、ベルモントは悪夢を見るのを姉に指摘されると動揺をみせ、夜うなされているのを姉が抱きしめる場面などから、私達にはぼんやりとしたイメージしか分からないその母がどんな人だったのか想像すると怖いです(彼を苦しめたのが母の存在だけとは限りませんが)。しかも晩年は○○そっくりだったとは…。
エレインもまた母との確執があり、過去の背景はうっすらとしか見えてこないので想像するしかないですが、エレインは母とカーネルに対して彼女なりの複雑な感情を持っていそう。
また、落ちこぼれのカーネルがみじめな気持で髪を洗っている時、姉弟は家の中でダンスをしているのが対照的。ちびっこいカーネルに対し、踊る背の高い2人の姉弟は精神的に凄く優雅な人達にみえる。それにしてもホリー・ハンターは小さ!!その小さな体でタップダンスや体の柔らかさを見事に披露してみせます。「ピアノ・レッスン」でのピアノといい、芸達者ぶりに驚きました。
アルフレ・ウッダードのポップ・アイは明るくて最高にいい奴だし、スコット・グレンのマック(なかなかカッコイイ)もくたびれた男で干したたくあんのようだけどカーネルを愛する姿が男らしい。その他「アリーmyラブ」リチャード役でお馴染みのグレッグ・ジャーマン(「星に想いを」でもティムと共演)が出てきたり。
ベルモントは目の色が綺麗で、誰かの言うように「青く光る稲妻」の様。ラスト近く、彼は悪夢を見ることなく楽しい夢を見、それと同じ光景を現実に体験しますが、このシーンはキュートでとてもいい!!耳を動かしてみせる、と虚勢をはるシーンもかわいかったし。
フェスティバルが終わりコンテストが終わって自分の中でも何かが終わりを告げ、またそれぞれ自分の場所へ戻っていく、または別の場所へ向かう人達。地味な作品だけど、後からじんわりと利いてくる味わいの映画です。





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ハワード・ザ・ダック-暗黒魔王の陰謀-/Howard the Duck
製作総指揮■ジョージ・ルーカス
監督■ウィラード・ハイク
製作■グロリア・カッツ
脚本■ウィラード・ハイク/グロリア・カッツ
アメリカ■1986年
CAST
ビヴァリー/リー・トンプソン
ドクタージェニングス/ジェフリー・ジョーンズ
フィル/ティム・ロビンス
STORY
地球に良く似た星。違っているのはそこに住むもの達がアヒルの姿をしていること。27才のハワードは仕事から帰り部屋でくつろいでいたが、突然地震がおこり彼はイスごと飛び出した。気がつくとそこは見たことがない場所。ジェニングス博士らのレーザー光線を使った実験の失敗によって、地球へ引き寄せられてしまったのだった。知り合ったギャルバンドのボーカル、ビヴァリーの協力によりハワードを星へ帰すために博士は逆に操作してみることになったが…。
感想
アメリカの人気コミックが原作。1986年のゴールデン・ラズベリー賞(ラジー賞)最低作品賞(と脚本賞と新人俳優賞と視覚効果賞)をプリンス主演「アンダー・ザ・チェリームーン」と共に受賞した映画で、それをあらかじめ知っていたので初めから何の期待もせずに観ることにしました。最初の30分くらいはよかったのですが、別のエイリアンが出てきた辺りから雲行きが怪しくなってきて…。
が、この映画でのティムの演じたフィルは観ていて新鮮で面白かったです。ハワードに初めて会い興奮するフィルが挨拶をする場面は一番好きなシーン。この作品は古典的なコントの様なコメディーセンスが散りばめられており、ティムは次々にそんなマンガ風のアクションを見せています。ただファッションは相当ダサめ。また敵のエイリアンが体内に入り込んでしまうというジェニングス博士役は「アマデウス」ヨーゼフ2世、「エド・ウッド」冒頭に出てくる予言者クリズウェルなど、一度みたら忘れない顔つきをしたジェフリー・ジョーンズ。こんな役なのにスゴイ熱演で感心させられました。心から敬意を表したい。駄作と言われるこの映画だけど俳優達は意外とみんな健闘してるのが泣かせる。
何よりもこの映画の問題はハワードがどう見ても着ぐるみにしか見えないことと、ハワードというキャラクターに魅力がないことにあると思います。口元がくちばしなので表情が出ないのは仕方ないとしても目の表情も乏しいのでセリフからしか感情が読み取れないし、目の周りの色が肌色なのもいかにも人が入ってまーす!という感じで気持悪い。原作ではハワードはドナルドダックそっくり(ドナルドのパロディらしい)の表情も豊かななかなかいいキャラクター。コミックのファンにとってもこの映画はがっかりする代物だっただろうなあ。時代というのもあったかもしれないが、もし実写じゃなくてCGでやれていれば(例えば2年後の「ロジャー・ラビット」99年「スチュアート・リトル」の様な)印象が全く違ったかもしれない。もう少し待てなかったのかなあ。
チビッコの頃に観ていたら面白かったかもしれないけど今観るとさすがにちょっと…。しかしおもしろティムがたくさん観れるのでファンは必見でございます。今ティムにこの映画のことを聞いたらどんな顔をするだろう。人に歴史あり。
トレイラー