なんとなんとPちゃんさんが「CODE46」のティムのインタビューを全文翻訳して下さいました!凄くウレシイッ!こんなに長文の翻訳、ほんとにお疲れ様です。どうもありがとうございました-!! |
INTERVIEW: Tim Robbins on "Code46" CINEMA CONFIDENTIAL 2004,8,4 |
近い将来というのを設定に、『Code46』では砂漠が土地を占領し、英語、スペイン語、(標準)中国語、そしてアラビア語の混種語が話されるポスト・グローバル化された世界が描かれる。このSF映画は、国境間での移動をコントロールする'TheSphinx'と呼ばれる巨大なデータベースと、そのシステムの中と外での命令のような未来で『Code 46』のポスト・グローバル化された世界の中で、ウィリアム(ティム・ロビンス)とマリア(サマンサ・モートン)の2つのキャラクターは愛、記憶、喪失そしてクローニングを凝った構成のショットと未来的なセッティング、監督マイケル・ウィンターボトム(『24アワー・パーティー・ピープル』)は、その中の、でなければ未来をのぞきこむ黙示録的なだけかもしれない挑発的なラブ・ストーリーを提供してくれる。 私は危険なゲリラ撮影、愛、管制そして遺伝子学について話すために、ソーホーにあるポスト・ポスト・モダンなホテルにティム・ロビンスと座った。 Q;この役を演じるために、たくさんのSFの本を読みましたか? TIM;いいや、僕はこの映画を未来的なものやSF的なものとしてアプローチせず、古典的なラブ・ストーリーとして入ったよ。2人の人間が恋に落ち、勢力が彼等を離ればなれにし、お互いがまた一緒にならないように共謀する。このアイデア、あるいは記憶が貯蔵されたか、されてないかにかかわらず2人が何度も恋に落ちるっていうコンセプトが気に入ったんだ。 事実、彼が2度目に彼女のところに戻った時、彼女は彼が誰だか分からない。以前の運命、その宿命、2つの魂が互いに対して運命づけられている。もちろん彼らを一緒に引き付ける遺伝子上の要素もあるよ、そして事態を少し複雑にするんだ。 Q;このような低予算映画はどうでしたか? TIM;僕らは、中国、UAEのドゥバイ、ジャイプール、そしてインドに行ったよ。そして何度実際のところ、許可書をもらったか分からない。何回も上海の外の道路に出たんだ、そして最初はまったくのコントロール不可能で、それは問題ではなかったんだ。問題はだた撮影のためにそこへ行き、許可証をもらいに行くんだと思いこんでたんだけど、この共産主義国家の国で撮影するための許可証を持ってたとは思えない。 Q;最初にあなたをこの映画に引き付けたものは何ですか? TIM;マイケルとの仕事と脚本だね。彼の映画が大好きなんだ。この映画はとてもいいと思うよ。僕はマイケル・ウインターボトムと彼の映画の題材の大ファンなんだ。僕と同じぐらいMGMの誰かがこの映画を気に入ってくれたらいいんだけど。 Q;MGMのコメントは? TIM;2つの劇場で上映される。ちょうどそこで。カモーン、俺たちはバカじゃないだろ?(笑) Q;あなたはウインターボトムと仕事がしたかった、しかしかなりマイったと感じたりだとか、あまりに勝手が違うと感じた事があったのでは? 彼とサマンサ・モートンが2人とも、このゲリラ的な映画撮影の意志をそれとなく言って、例えば照明を使わず撮影するだとかそういう事であなたを困惑させた。 TIM;どこで彼等はそう言ったんだい? Q;サマンサ・モートンはThe Independentのインタビューで、ウインターボトムはThe Obseverのインタビューで言いました。 TIM;それに関してはいいんだけど・・・(ちょっとおいて)その記事の含意は何だったんだい? Q;記事を持っているんで読みましょうか? TIM;頼むよ。 Q;マイケル・ウインターボトムは「上海の混んでいる道で撮影をしていて、ティムがこう言ったんだ「うーん、これではあなたは僕が見えないし、聞こえないんでは?」彼は「これを試してみよう」と言うような、サム(サマンサ)のとても実験的なシーンの意味を知りたがった。ティムは22、3歳のカメラマンでは若すぎるとも感じてた。かわいそうなティムはたくさんのカオスと戦わなくてはいけなかったんだよ」 TIM;そうだね、じゃあこういういい方で言ってみよう:許可書をもっていないのに、そういう方法でやる場合、うまく行く時もあればダメな時もある。マイケルは上の文ではとても正直に言ってるよね。だから僕はこう言うよ。 これは僕が唯一本当に死にかけたっていう初めての経験をした映画なんだ。それが一度起こったら僕の態度もちょっと変わったね。 Q;何が起こったんですか? TIM;僕らは車の中で撮影してて、引っ張る車や先導する車なしで僕が運転してたんだ。僕は6レーンの道路で監督たちが出して欲しかった速度で運転していた。そこにバスが横切って、僕はそれを避けるために向きを変えた。そしてもう少しでかなりの大事故になるところだったんだ。 カオスとゲリラ撮影に対して言うことはたくさんあるけど、安全を保証してくれないのなら、そこには行かないよ。 Q;その後どのように反応したんですか?もう運転しないと? TIM;いや、君たちはここで何をしてるんだ?って言ったよ。僕の安全を保証してくれるのかい?ってね。そして彼等にはそれが不快だったんだ。マイケルは食事休憩もいいと思ってないんだ。(笑)それがゲリラ撮影の一部さ、食べずに10時間働く・・・ Q;あなた自身ゲリラ撮影をしますか? TIM;僕は俳優たちにご飯を食べさせるね・・・(笑) Q;自身があなたの映画を監督する事によって、監督との関係は変わりましたか? TIM;そうでもないね。確かに、クリント・イーストウッドや(ロバート)アルトマン、コーエン兄弟とは違うな。例えば、もし誰かが月曜日に働いていて、僕達がしなければいけない事がたくさんある事が分かっているけどスタジオにいて、仕上げられるのが火曜日になるかもしれない。そこで監督は月曜日の17時間目の労働に取りかかるんだ。僕は「あなたは一週間ずっとこのクルーを捕まえとかないとダメだ」みたいな事を言うだろう。けれどそれはビジュアルを作り上げる事と関係はない。それは実践的な事、安全で次の日に出て来られ、うまく演技出来るって事だよ。 Q;クローンに関してなんですが、あなたはこの映画がクローンを作ることの関わりへの警告だと思いますか? TIM;分からないな。ちょっと危険ではあると思うね。最初に自然を壊してはいけない、それはいいアイディアではないよね。そうあってはいけないしこれからもだ。人間の創作のために、とにかくたくさんの間違いを冒す機会が多すぎるんだ。 Q;それは規制されるべき? TIM;いいや、規制ではない、無理だ。どうやって今から千年先の核廃棄物を規制するんだろう?って事だよ。規制ってのは、人間の長命と知性に依存している。僕は、将来クローンと同じぐらい過激なもの何でも人々が規制するようになるとは思えないよね。 Q;あなたはこの映画が、我が国がどこへいこうとしているかについて論評を提供していると思いますか? TIM;そう思った事はない。けど世界がその道をいこうとしているとは思う。今それに近付いている。私たちは通り抜けるためにパスポートを持たなければいけないし、確かにそれはいいよ。しかし州の境界線を越えるのに指紋を取る事になる時、って言うかすでにこの国ではそうなっているんだけど。カリフォルニアでは、指紋取らないでは免許のプレートは貰えない。全ての物が巨大なデータベースに入れられ、人々は遺伝子上の証拠と指紋を元に何が起こるかを考えるのは興味深いよ。 すでに一つの例がある。オレゴンかどこかの男がスペインでの列車爆発事故に関係していて、彼はその場所に近付いたことすらなかった。彼らは指紋を誤認していて、男はそのせいで一か月も牢獄に入れられた。ただちょっと指紋が似ていただけでね。彼はイスラム教徒だった。だから僕達はこの先、政府の神経過敏で偏執病な振る舞いをたくさん見ていくことになるだろうね。 Q;この映画が、あなたが以前考えなかった事に関して考えさせましたか?そしてそれは何でしたか? TIM;最初に見た時に、彼らはとてもいい仕事をしたと思ったね。最小の金額で、未来の世界を作り上げなければいけなかった。そのような制限の中で創造性を起させる事に導く最高の例だったと思うよ。 Q;あなたとスーザン(サランドン)が意見が一致しなかった一番新しい政治的問題は何でしたか? TIM;そんなにないよ。ほとんどの事で彼女とは見解が一致するんだ。けどもし30分時間をくれれば、何か考える事も出来るけどね(笑) |